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その夜もロイは一人だった。
もっとも、その数分前までは部下達も全員そろっていた。無事今日の業務をつい先ほど終えて、退出したばかりだ。ロイ自身、帰宅の準備を終えている。最近は激務が続いており、ろくに家に帰れず仮眠室の世話にばかりなっていたが、久々に帰宅できる。やっとまとまった睡眠が取れそうだと内心上機嫌だった。
上機嫌の理由は他にもある。下半身不随だった部下が、昨日は立ち上がれ、今日は数歩ではあったが歩けた、という連絡を受け取っていた。
これからリハビリの日々を送ることになるだろうが、おそらくそう長い時間もかからず、自分の元に戻ってくるだろう。信頼の厚い部下は何人いても良い。自分に従い、それ故に傷を負った部下だったから、余計にその知らせは嬉しかった。
黒いコートを羽織り、ドアをいつも通りに開く。彼の存在に気付いたのはその時だった。
「……鋼の?」
「…………よぉ」
正直、内心ひどく驚いた。深夜に近い時間に、彼一人でこの場所に訪れたことなど今まではなかったし、いつもの彼ならば一人で訪れるにしても、扉の前でじっとしてるはずがない。
礼儀を重んじる軍部でさえ、その部屋に存在するのが自分やその部下だと分かっている場合はノックもせずに入室することも決して珍しくなかった。
だが、今の彼にはそんないつもの元気さも、覇気もまるで感じられない。表情も見慣れたそれとはまるで違っていた。
ひどく思い詰めた、硬い表情。少しばかりやつれた様子だ。あまり眠っていないのか、目の下には隈が存在している。
(何があった?)
そうロイが思ったのも無理なからぬ事だろう。最後に逢ったときは疲れてる様子だが、期待に満ちた瞳をきらきらと輝かせ、笑っていたのに。それなのに、今のエドワードから生気というものがほとんど感じられない。疲れきっている風情だ。
「話が、あるんだ」
小さな声だった。彼らしくない、頼りない声。彼の大事な弟に対してならともかく、自分に対してこんな声を出すことは随分と珍しかった。
「そのようだね。なんの話かな?」
安心させるように微笑み、尋ね返す。自分にとって、エドワードは大事な子どもだ。気がついたら、自分でも意外なほど大事な存在になっていた。その大事な存在が、自分に話があるという。何かの相談だろうか。それならば、いくらでも話など聞いてやる。
椅子に座るよう奨めると反発することもなく、エドワードはソファに座る。俯き、表情が見えない。余程深刻な内容らしい。
「何か飲むかい?」
「いらねぇ」
返答は短い。そうか、と頷き、ロイもソファに腰を落とした。しばらくエドワードは沈黙していたが、やがて思いきったように顔を上げた。瞳は真剣そのもの。そして、どこか追い詰められた瞳でもあった。
「……あんたに、頼みがある」
「それは君がひとりできたことと、関係があるのかな」
プライドの高い彼が自分に頼み事とは珍しい。だが、いつもかならず側にいる彼の弟がいないとなれば、理由はそのあたりだろう。
「ある」
「だろうな。それで?」
先を促すと、エドワードはロイの顔を真正面に見つめつつ、口を開いた。
「あんたの石を譲って欲しい」
「……一つでは足りなかったのか」
ロイの言葉に、エドワードは俯いた。そして小さく頷く。
「彼は?」
「病院にいる。器は、できたんだ。完璧だった。……完璧だと、思ったんだ。けど目覚めない。息はしてるのに、目覚めない……っ……!」
声は悲痛そのものだった。この間はあんなにも期待に満ちて、明るい声で笑っていたのに。その姿がひどく哀れで、そして愛しいと思った。
「彼の魂をその器に移し替えたんだろう?」
また、エドワードは頷く。こくり。こくり。こくりこくりこくり。
「けど、駄目なんだ。起きない。まだ、足りないんだ。だから」
何が足りないのか、ロイには良く分からない。それはエドワードだけが知っているのだろう。彼は人体錬成をしようとして、失った代価が比較的少ない人間だった。奇跡と呼べる程度に。その彼の知識が導き出した答えが、『石が足りない』だったというわけだ。自分ではどうにもならない。どうしても、彼は石が必要だと確信した。だから、こうして自分の元にやってきた、ということだろう。
「だから石を譲れ、か」
エドワードにしてみれば、縋る先など自分しかないだろう。彼が欲しているのは賢者の石だ。幻の石。無限の可能性を示す、強大な石。
それは確かに存在し、ホムンクルスの中核でもあると知ったのはそう昔の話ではなかった。ホムンクルスを滅し、石を手に入れるに至ったのはつい最近としか言いようがない。部下の回復も、その石あればこその奇跡だった。
石を、自分たちは三つ、手に入れた。ただし、形として手に入れたのは二つだから語弊があるのかもしれない。
一つは自分が、一つはエドワードが手に入れた。最後の一つは、今頃シンの国で役立てられているのだろう。ただし、その一つだけは人間の身体と融合している状態だから、単純に『石』と表現し、数えて良いのかは微妙なところだが。
シン国はこれから戦になるかも知れない。ありふれた後継者争いだ。自分はあの国の他の皇族を知らないが、勝者は石を手に入れたあの皇子に違いない。石を何に利用するかは知らないし、興味もなかった。彼等にとっても賢者の石は必要で、だから自分たちに協力した。その事実さえ認識していればそれで良い。
石を手に入れた経緯は正直なところ、あまり思い出したくはない。ただし、忘れ去ることもまたできないのだろう。あれらは人の姿をしたひとではないもの。容赦などしなかったし、できなかった。滅したことに惑いも後悔もない。だが、爽快な思い出にはなりそうになかった。
ともかく、かくて賢者の石は自分の手元にやってきた。赤く輝く、その強大な石が。
エドワードも同じくだ。その使い道など最初からわかり切っている。その為に彼は国家錬金術師となり、旅を続けていた。その旅に終わりを告げ、なす事などただ一つだ。最愛の弟の姿を、――生身の姿を取り戻す。もし余力があれば自分の失われた手足も取り戻す。それが、彼の願いであり望みだった。
石を手に入れ、彼は笑っていた。
どこまでも朗らかに、希望に満ちあふれた笑みを見せた。当たり前だ。まだ十六年しか生きていないというのに、そのうち三年はその石を探す旅に時間を費やしていた。その成果として手に入れ、そして彼の願いが叶うのだから。
――――次に逢うときには、銀時計を突っ返すからな。
そう、エドワードは言った。笑顔で告げられ、そうだね、と自分も確か頷いたように思う。それは当然のことだと思った。もっとも、国の中枢が事実上崩壊した――――というよりは自分たちが崩壊させた――――今、国家錬金術師というシステム自体、すでに瓦解したも同然だったが。
主だった軍の上層部連中は一掃した。今残っているのはお飾り程度の役立たずが大半、残りのほんの一握りがこれからのこの国を立て直していく。現時点では国軍大佐でしかないロイも、無論その一人だった。これからは自分がこの国の中枢となる。数年後には大総統と呼ばれることになるだろう。それだけのことをするつもりだった。
その目的に、賢者の石は直接関係しない。石の力を借りて権力者になるつもりなど毛頭なかった。ただ、石の力で部下が以前と同じように健康な肉体を得られるのなら、それで良かった。ロイが賢者の石を求める理由はその一点だけだったし、それはエドワードも知っていたはずだ。
……そしてだからこそ、彼は自分を訪ねたというわけだ。
エドワードは賢者の石を手に入れ、弟を錬成した。それは疑いの余地などない。弟もその石の成り立ちを知り、惑ってはいたが、それでも最後は頷いただろう。
何しろ、その為だけに今までエドワードは生きてきた。その時間を全て無駄にできるはずがなかったし、アルフォンス自身も身体を取り戻したいと思っていたはずだ。失った命は還らず、そして自分は生きている。結論など最初から一つしか存在しない。
そうして。
具体的に何をどうしたのか、ロイには知りようもない。それはあまりにも複雑な錬成だ。漠然と想像するのがせいぜいだ。それは言わば神の領域だった。
先ほど、エドワードは『器は、できたんだ』と言った。『完璧だった』とも。そして弟の魂は鎧から新しく作られた器へと移された。
それで全ては終わるはずだったのだろう。だが、未だにアルフォンスは起きないという。そしてエドワードは石が足りないと悟る。けれど、エドワードが持っていた石はおそらくアルフォンスの器を作ることで消滅してしまったに違いない。手元にない以上、足りなければ他に用意するしかなかった。
心当たりは当然二つしかない。そして一つはシン国だ。例え譲り受けることができたとしても、あまりにも時間がかかる。往復している間に、アルフォンスの肉体に悪い意味で変化がないとは言い切れない。残るは一つ。つまりそれがロイの持つ石だった。
「譲っても良いが、代価に君は何を差し出してくれるのかな」
ロイにとって、すでに賢者の石は無用だった。部下は再び歩けるようになるだろう。走るようにもなるだろう。それだけのことができれば十分だった。幸いなことに『足りない』などという事態も発生せず、今も自分の手元にそれは存在している。今後も持っておけば何かの役に立つかも知れない。その程度の価値だった。
だが、今のエドワードにとっては何よりも必要なものだ。このままでは最愛の弟を失ってしまうかも知れない。望みは叶えられるのだと、そう信じていた矢先に。
そんな現実を彼が受け入れられるとは思えなかった。エドワードは賢く強い少年だったが、その反面、あまりにも脆い部分を持ち合わせている。
譲る、と。そう告げるのは簡単だった。それほど執着もない石だ。けれど、不意に興味が沸いた。弟の命を得るために、彼はロイの持つ賢者の石を譲れ、という。ならば、一体彼は自分に何を得られるというのか。何を等価交換に差し出すのか、知りたかった。
否、自分は最初から想像はついていたのかもしれない。彼に差し出せるものなどないに等しい。金などロイには無意味だった。地位や権力も自らの力で勝ち取るつもりだったし、そこにエドワードの助力は必要ない。
「……オレ、を」
その声は微かに掠れていた。やっと振り絞った、そんな印象を持った。
「オレを、好きにして良い」
掠れた声のまま、彼は告げる。声は細く、ひどく頼りなげな印象を持った。或いは、儚げ、というべきかも知れない。
「好きにして良い、とは?」
その意味を知りながら尋ねた。その言葉を告げるのに、どれだけの覚悟が必要だったことだろう。プライドの高い彼にとって、それは屈辱的な台詞に違いなかった。
「言葉通りだ。あんたの好きにすれば良い」
「……言っている意味は、分かっているね?」
更に尋ねると、こくりと頷く。表情は神妙そのものだ。ここで自分が否、と言えば道は絶たれる。何があっても、エドワードは自分を頷かせなければならなかった。或いは、ロイからその石を奪うしか。
だが、エドワードはロイがどこに石を隠しているかなど知るはずはないし、そもそも何事も直球勝負が基本の子どもだ。それに彼自身、知っていたのだろう。その言葉が、どれだけ効果的であるのかを。
「後悔しないか?」
最後の問いに、エドワードはぎこちなく、微かに笑った。
「するかもしれねぇ。けど、今はあんたの持つ賢者の石がどうしても必要なんだ」
「その為ならば自分の身は全て犠牲にしても良い、というわけか。君の弟が聞いたら、さぞかし嘆くだろうな」
いつだって、エドワードは自分よりも弟を大事に思って生きていた。だから、彼にとっては当然の選択だろう。
だが、そうして残された弟にとってはたまったものではあるまい。
「嘆かれても恨まれても良い。……生きてくれるなら、それで良いんだ。だから」
(だから、賢者の石を譲って欲しい、か)
自分にとっては、すでに不要の石。美しいだけの不可思議な赤い石でしかない。だが、エドワードにとっては今後を左右する重要な石だ。その身を投げ出すほどに。
好きにして良い、と彼は言った。それは本気だろう。本気で、彼はそう言っている。好きにして良い、と。
自分の価値を知った上で、彼はそう告げたのだろう。そしてそれしか、彼には差し出せるものがない。
(愛を囁いた相手に、等価交換としてその身を差し出す、か)
あまりにも彼らしい。苦笑が浮かんだ。
今まで、エドワードに愛の言葉を囁いたことは何度かある。そのたびに、彼は笑ったり、怒ったり、困ったりしていた。最初は冗談かと思っていた様子だ。それはそうだろう。自分より一回り以上の、それも同性が愛を告げたところですぐに本気だとは早々思うまい。更に言うなら、ロイはそれまでは女性とさんざん浮き名を流してきた。女好きだ、と一般には言われているし、実際女という性を持つ人間を愛しく思っていた。それなのに、何故か自分が恋したのはまだ幼いとすら言える生意気な錬金術師だったのは何故なのか、自分でも良く分からない。
世の中にはいくらでも人間がいる。それこそ、人類の半分は女だ。その中にはいくらでも自分好みの女が存在するはずだし、彼に出逢うまでは不満に思ったこともない。否、彼に初めて逢ったときも、少なくとも一目見た瞬間に恋に落ちた、等という劇的な状況は無縁だった。――――それなのに。
いつの間にか、自分はこの子どもに心を奪われていた。何故なのか、いつなのか。どうして彼なのか。そんなことはどうでも良かった。自分はその感情を自覚したし、隠そう、などとは少しも思わなかった。
相手が子どもだと言うことは分かっている。それも、ひどく奥手で、その上恋に興味もない素振りだ。または恋を恐れる、そんな幼すぎる子ども。けれど、待つつもりだった。彼の成長を見守るのも悪くない、と思っていたし、朗らかな彼を見ていると、今のままでも良いか、という気も確かにしていた。
逢うのは数ヶ月に一度。それも、エドワードは自分に反発することが多い。けれど、元気な姿を見せてくれればそれなりに安心したし、文句を言いながらも自分を多少は信頼していることが分かっていたから、そのぬるま湯のような日々をそれなりに楽しんでいた。
(だが、ありふれた日常とは突如として終焉を迎えるものだな)
その必要はない、と。石は無償で渡すと。そう告げることもできた。
石の所有者は他でもないロイ自身だ。部下たちも石の存在は知っているが、その行く末などに興味はないだろう。彼等にとって、石はすでに役割を終えた代物でしかない。その後、石をどう使おうと、或いは消滅させたとしても、彼等は特に惜しむことはないだろう。それこそ不老不死を企む、等という野心とはほど遠い部下ばかりだった。
石に未練はない。それはロイも同じだ。だからエドワードに渡すことはそう難しいことではなかった。
そう言えば、この子どもはどんな表情を見せるだろう。最初に喜んで、それから遠慮を示して、そして最後ははにかんだ笑みを浮かべるだろうか。それは確かに、魅惑的な情景ではあった。――――けれど。
「石の代価として君を私に与えてくれると言うが、それはいつまでなのかな。石一つと、君の時間はどれほどで等価になるのか聞かせて貰いたいんだが?」
告げた言葉は彼を試すそれになった。彼の示す時間が短いのなら、笑って代価は必要ないよ、と告げてやろう。けれどもし、彼が彼の持つ時間の全てを与えるというのなら、そのときは。
――――――――その時は。
目の前の子どもは唇を噛み締めていたが、やがてそっと唇を開く。迷う素振りはない。
「それを決める権利があるのはオレじゃない。あんただ」
潔い台詞だ。彼らしい、としか言えないほどの。だからこそ、哀れだと思った。
だが、そんな言葉を紡がずにはいられないほど、エドワードはアルフォンスが大事なのだろう。たった一人の弟。誇り高い彼が、その身を売り渡してでも救いたい相手。
(それほどまでに、大事か)
答えは然りに決まっている。そんなことは考えるまでもなかった。だから彼はこんなにもまっすぐな瞳で、思い詰めた表情で自分と対峙している。
「私が永遠と言ったらどうする?」
永遠に、自分だけのものにしたいと。そう言ったなら。
「さすがに、それは無理。オレだって寿命があるからな」
返事は気丈なそれだった。いつもの彼と同じ口調。ただし、少しだけ無理をしているのか表情は強ばっている。
「逆に言えば、尽きるまでは私に君の時間を全て売り渡しても良い、ということかな」
確認すると、彼は黙ってこくりと頷いた。撤回する気はないらしい。弟のために、彼は自分の全てを犠牲にする覚悟がある。
「だからオレの時間の使い道は、……あんたの、好きにすれば良い」
「そうか」
それは抗いがたい誘惑だ。惹かれている相手が、自ら自分の元を訪れ、身を売りに来た。引き替えるのは石一つ。それも、もう自分には無用の石。その辺に転がる石よりも美しく、そして禍々しいというだけの赤いそれ。たったそれだけで、この目の前の存在が手に入る。
無論、分かっていた。無償で石を彼に渡せば、それはそれで明るい未来が開ける可能性は存在している。
選択肢は二つ。どちらにしろ、望み通り彼は石を手にする。そしてアルフォンスは今度こそ、生来の身体を取り戻すだろう。それだけがエドワードの望む全てなのだから。
「良く分かった。その決意を覆す気はないようだね」
「当たり前だろ。そうじゃなきゃ、最初からあんたにこんなこと、頼まねぇよ」
俯きながら、そうエドワードは告げる。表情は見えなかった。
「では、君は私が望めば私だけのものになってくれるのかな」
返答には、一瞬の沈黙が存在した。
「……あんたが、望むなら」
「君を幽閉したいと言っても君は承諾してくれるわけか」
からかい混じりに告げた言葉に、エドワードは顔を上げた。怒りの色はなく、代わりに諦めと覚悟の色ばかりが鮮やかに浮かんでいる。
「あんたが、そう望むならそうすれば良い。オレはどこにも行かないし、あんたに従う」
「君は損な性分だな」
小さく息を吐いた。心の闇が、彼の言葉を聞いて歓喜している事実を実感する。そうだ。自分は彼の言葉に歓喜している。狂喜と言うべきかも知れない。目の前に存在しているのは誰よりも欲しい相手。
その彼が、たった一つの石と引き替えに手に入る。自分が一言告げれば、ただそれだけで。
その誘惑に、もはや自分は勝てない。勝てるはずがない。こんなにもこの少年は弟を大事にしている。弟だけを。けれど、形だけでも完全に自分は彼を手に入れることができるのならば、それでも良い。頷きさえすれば、彼は自分のものだ。永遠に。そう、彼自らが申し出たのだから。
小さく笑った。彼の幸福を願っていた。笑っていて欲しかった。けれど。
けれど、もう自分の気持ちは決まってしまった。それを覆すことには誰にもできない。誰にもだ。
気がつけばエドワードは再び俯いている。やはり表情は見えないが、その様はまるで審判を待つ罪人のようでもあった。
微笑みながら、そっとロイは口を開いた。互いにとって望み通りのはずの、その言葉を。